妄想が生きる力になる

妄想ばかりしていると、なんだか、悪いイメージを持たれませんか?

妄想がなぜ、発生するのか、不思議ですよね。

精神分析フロイトの定義で次のようなものがあります。

《精神病者が妄想をつくるのは,「回復の試み」(フロイト)である.父の名の隠喩のかわりに妄想的隠喩( métaphore délirante)を自ら導入することで,不安定な謎の意味作用を安定化》

簡単に言うなれば、現実の不可解や不可能性を補ってくれるんですね。

もし、あなたが、素直に、現実の生活と、妄想が区別がつくのなら、積極的に、妄想されたら如何だろうか。

偶像や、妄想が、もし現実味を持って、あなたに実感されるなら、それは、あなたの力であり、武器になります。

現実では沢山の不可解に溢れています。

ときには、分からないことは分からないこととと認め、妄想や空想があなたの味方になります。

心が弱っていると、動けないときも沢山あるでしょう。

語弊はあるでしょうが、ネットやヴァーチャルな世界、さらにはゲームや漫画だって、創造的な妄想だと思います。

それらを消費しているとき、あなたは心地よいはずです。

昨今は、精神病に対する偏見や、内向的な人間は、批難されやすいでしょう。

しかし、現実を補うなにかは、生きる上でのペースメーカーでもあり、ストレスフルな現代人には、もはや必要悪ではないかと感じます。


どんな道具も扱い方を間違わなければ、すべてが武器になります。

とはいえ、娯楽は、純粋に楽しみたいものですけどね。